DX検定でITとBTの基礎知識を身につける

「DX検定について詳しく知りたい」
「DX検定の受験料はいくら?」
「そもそもDXがよく分からない」

DX検定は別称で日本イノベーション学会ITBT検定と呼ばれており、関連する基礎知識を身につけることで時代の要請の応える人材の育成を目指しています。
ここでのITとBTのTはテクノロジーではなくトレンドを表わし、IT先端技術トレンドとビジネストレンドの略になっているのがポイントです。
従来型の検定ではその時点での最新の知識を持つことを証明できても、イノベーションの流れが速い昨今では数年後には陳腐化されてしまうのが大きな課題でした。
例えば古いオペレーティングシステムやプロトコルを学んでも、全く異なるシステムが登場すれば対応できないという事態もありました。
一方のDX検定は毎年開催され、その都度最新のITトレンドとビジネストレンドの基礎知識を測るもので、現場で即戦力となる、まさにトレンドを踏襲したスキルを身につけられます。

建設業界のデジタル化を先取りするブラニュー株式会社

DX検定のITトレンドとビジネストレンド

DX検定のITトレンドとビジネストレンドは、それぞれ6つの分野で構成されているのがポイントです。

ITトレンド

ITトレンドのサイバーセキュリティとネットワークでは、巧妙化するサイバーアタックやハッキングを適切に防御し、厳格なパスワードの管理や未知なる脅威への対処方法などを学び大切なデータやシステムを守ります。
AIとソフトウェアではAIの活用に主眼をおき、ディープラーニングやソフトウェアからのコントロールを学びます。
IoTでは家電製品などに採用され普及が進む、いわゆるモノのインターネットについて学び、安全かつ便利に利用する方法やアイデアについて考えるものです。
クラウドコンピューティングと開発では、クラウドのサーバーを利用して複数人のプログラマが分担してソフトウェアを開発するための手法や効率化について考えます。
ビッグデータとデータサイエンスでは、無数のデータを集約してビッグデータを構築し、それを元に真実を浮き彫りにしたり、今後に起こりうることを推測するなどデータの有効活用が重要です。
ロボット技術等では、前述のテクノロジーを駆使してロボットをコントロールし、工業分野やエンターテイメントなど様々な応用を考察します。

ビジネストレンド

一方、ビジネストレンドの道具としてのITでは、ITは生活を便利にするためのツールだと考え、身近に利用するための手法について模索します。
サービスとしてのITではBtoCを中心に、ITを駆使して利用者の利便性を高めるサービスの提供や、システムの構築について考えることで社会貢献を目指すものです。
商品としてのITでは、商品の企画から開発、製造方法などを検証し、顧客に届けられるまでのプロセスを考案します。
仕組みとしてのITでは、インターフェイスの操作から内部でのデータの処理、そして出力された情報によってお得感や利便性を得るまでの効率性や確実性のある仕組みを考案します。
思想としてのITでは、優れた技術を顧客本位で考えたり、悪用することの無いように高いモラルを持って運用するなど、それを取り扱う者の思想を考察するものです。
次世代ビジネストレンドでは、これらのテクノロジーや考え方を踏襲しつつも、新たな時代に求められるビジネストレンドとITの関係性やあり方、活用方法を具体的にイメージします。

DX検定について

DX検定では、以上の合計12の分野について知識やスキルを身につけているのかを判定します。
法人向けは毎年7月、個人向けは毎年1月と7月に開催され、受験料は6600円です。
公式ウェブサイトで試験が実施されるので、自宅や職場、外出先などでも受験が可能です。
試験日の数日後には日本イノベーション融合学会の認定委員会が承認したスコア認定証が発行され、pdfファイルをダウンロードできます。
また、成績優秀者にはさらにレベル認定証が発行されます。
600以上がDXスタンダードレベル、700以上がDXエキスパートレベル、800以上がプロフェッショナルレベルとなり、1度認定されると2年間有効です。
レベル認定の対象者にはオープンバッジが進呈され、それをホームページやSNSのプロフィールに掲載したり、名刺などに印刷してDX検定の成績優秀者であることをアピールして、就職や商談の成立などに役立ちます。
出題される問題は毎年改定が行われ、直近ではITトレンドでドローンの制御や技術、自動運転のソフトウェアの構築、GPUコンピューティングによる処理能力の向上などが加わっています。
ビジネストレンドでは環境負荷に配慮してカーボンニュートラルや海洋マイクロプラスチックの問題、暗号資産とフィンテック、ソサエティ5.0などが加わりました。

まとめ

このように毎年更新されることで、従来型の資格のように将来陳腐化されるという課題を克服し、常に最新の知識が試されることから有効性の高い検定となっているのが大きな特徴です。
それらのメリットがあることから、従来型の検定よりもDX検定を選ぶ方が増えています。
今後も新たなテクノロジーや概念が登場するたびにいち早く取り入れられ、現場で即戦力となる人材の育成に多大な貢献を果たしています。